12月 冬の水分補給(外来)
- 2020
12/18
14:20
職場でも家庭でも何かと慌ただしい師走。唐突ですが、最近水分補給していますか?
夏場は熱中症対策などでせっせと水分を補給していたのに、涼しくなってからというもの、あの熱心さはどこに行ってしまったか?
人の体の約60%は水分です。毎日の食事や飲み物などから2~2.5リットルの水分を摂取し、排泄や汗などで同じくらいの量の水分を排出しています。なのでこの時期、熱中症の危険は去りましたが、水分補給の重要性は夏場とほとんど変わっていないのです。
風邪対策に水分補給
風邪対策の王道である手洗いに加えて「水分補給」も大事な予防策のひとつです。風邪やインフルエンザ等の原因となるウイルスは、乾燥した状態で活発に活動します。反対に湿度50%以上で活動が急激に低下するといわれています。水分補給は喉や鼻粘膜をうるおしてウイルスの侵入を防ぐと同時に、侵入したウイルスを痰や鼻水によって体外に排出する作用を助けます。また風邪をひいてしまったら発熱や食欲低下、下痢、嘔吐などの症状により体からの水分排出が多くなりますので、普段以上にきちんと水分を補給するようにしましょう。
脳卒中、心筋梗塞予防に水分補給
冬場には脳卒中や心筋梗塞の発症が増える傾向にあります。これは寒くなって血圧が上昇することも要因ですが、水分補給も大いに関わっています。寒くなると汗をかかなくなり、喉の乾きを自覚しにくくなる冬場は水分摂取が少なくなります。水分摂取が少ないと血液が「ドロドロ」状態となり、血管が詰まりやすく、結果として脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなります。
予防のためにも、冬場も水分補給です!
・・・2020年もあとわずか。
来年も心身ともにうるおいに満ちた年にしたいものですね!