食物アレルギー(診療情報企画課)
- 2023
03/23
08:12
【原因となる食物】
食物アレルギーを引き起こす主な原因食物は、年齢によって異なります。
0歳児では、鶏卵・牛乳・小麦の順に多く、大人では果物・野菜が最も多く
小麦・甲殻類と続くデータがあります。
大人に果物・野菜のアレルギーが多いのは、花粉アレルギー(花粉症)の人が多く
ある種の花粉と果物・野菜は構造が似ているたんぱく質を持っているため、
花粉症の人は、これらのたんぱく質にも反応してアレルギーを発症しやすいからです。
【症状の特徴】
子供や全身の症状や、皮膚にかゆみが出たり赤くはれたりすることが多いですが
大人では口やのどだけに症状がでるケースが多くみられるそうです。
果物・野菜では口・唇・のどにはれやかゆみを障子、全身の症状は起こらないことが多く
小麦では植物依存性運動誘発アナフィラキシーといって
原因食物(小麦)を摂取しただければ症状はでず
摂取後2~4時間以内に運動をするとアナフィラキシーを起こしやすいという特徴があります。
運動によって腸粘膜の透過性が高まり、未消化の原因物質が血液中に入って
症状を起こすと考えられています。
甲殻類では、口・唇・のどの症状の場合も、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの場合もあります。
【対処法】
対処法の基本は、医師の診断と指導に基づいて、原因となる食物を食べないことです。
栄養状態が悪くならないように、植物除去法は必要最低限にする必要があります。
花粉症が重症の場合は、食生活や生活習慣を見直して花粉症を改善させると
食物アレルギーもよくなることがあるそうです。
※アナフィラキシーとは、ごく短時間に皮膚・呼吸器・消化器などの複数の臓器に
同時に生じる重いアレルギー症状のことです。