「はなちゃんバス」に乗ったぜよ(機能訓練室)
- 2021
05/06
13:40 - カテゴリー:宿毛の事・高知の事
先日、当院のコミュニティナースがどんな活動をしているのか、
それを知る為の体験ができるということで、
本来、新入職員を対象に理解してもらうための体験研修だったのですが、
無理言って新人でない私も参加させていただきました。
その時、宿毛市のまちバスである「はなちゃんバス」に乗って
利用されている乗客とコミュニケーションを取る体験をしました。今回はそこで感じた事を一つ書きます。
国道から県道に入り約10分、「石原」という場所が今回のバスのスタート地点でした。
1日往復4便、曜日ごとに違ったルートを運行しているそうです。
2名の乗客があり、買い物に行く方と眼科の定期受診をされる方でした。
バイクや自家用車に乗っていたけれど運転免許を「自主返納」したため、
はなちゃんバスを利用しているとのことでした。
田舎では交通インフラがあまり整備されておらず、
都会と違って自家用車が一家に1台、いや一人1台というくらい必要不可欠です。
宿毛市地域で暮らすにも車が無ければ買い物にも行けないというくらい不便な地域もたくさんあります。
しかし最近の高齢者による重大事故多発などの影響もあり、
運転免許の返納を自発的にされる方が増えてきました。
高齢化率40%超えの宿毛市でも同様です。
はなちゃんバスはただ交通の便がない方に便利、というだけでなく、
高齢者事故を未然に防ぐという意味合いもあるのかなあ、とふと考えさせられました。
また、リハビリの観点からみても
免許返納による外出機会減少⇒身体活動量減少⇒フレイル⇒引きこもり、
という負のループに陥るリスクがあります。
外出機会を少しでも持ってもらう為に、はなちゃんバスを活用してもらいたいと思います。