フットケアご存知ですか?(診療情報企画課)
- 2021
06/27
10:55
フットケアとは、足の指や爪、足の裏などに施す様々な対応、治療の事です。
乾燥による、かかとのざらつきや、タコやウオノメ、巻き爪、むくみや血行障害など
足のちょっとしたトラブルが大きなトラブルにつながらないように、ケアを行います。
【糖尿病性足病変】
厚生労働省が3年ごとに実施している患者調査の平成29年調査で、糖尿病の総患者数は
328万9千人と、前回の調査よりも12万人以上増え、過去最高となったそうです。
この糖尿病患者さんの足に生じるさま坐七病変をまとめて糖尿病性足病変といいます。
糖尿病性足病変の出現頻度は極めて高く、しばしば重篤な潰瘍、壊疽、感染を生じて、
足の健康だけでなく、生命を脅かすことがあります。
【足の切断は死につながる】
糖尿病性足病変の危険因子でもある、神経障害、血行障害、免疫力低下の組み合わせによる
打撃は強力で、他の下肢の疾患よりも切断リスクが非常に高いです。
糖尿病での足の切断に至った患者様のその後の経過は極めて悪く、1年以内に20%以上が死亡すると
推定されています。
後悔しないように、軽い足病変でも放置せず、早めに皮膚科医に相談しましょう。